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12/28町田イタリア歌劇団オペラ紅白歌合戦

例によってメゾソプラノ高橋未来子さんの応援に駆けつけたわけですが、この団体は若輩者の私を度々指揮者として使ってくださっていることもあり、若手からベテランまで殆どの出演者が過去の共演者です。大変いい時間でした。
さて、結果はと申しますとテノールを村上達哉さんがトリを務める白組の勝利となったわけですが、前半の40票差紅組勝利を覆す大逆転勝利ということで大いに盛り上がりました。
高橋未来子さんはというと、初出しの、ピーアデトロメイからのアリアを立派に歌いまして、もうそれだけで紅組が勝ったかのような心持ちになった訳ですが、他に紅組で突出した進化、否真価を見せてくれたのはソプラノの森澤かおりさんでした。
あまり軽く無い声ではありながら、ルチアやオスカルなどコロラットゥーラソプラノの歌う役柄を好んで演じていた彼女にとって、今回の「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」という選曲は大きな決断があったことでしょう。
そんなことに想いを馳せながら聞いておりましたが、それでダメなら良い評価はのぞめません。
しかしながら、しっかり準備を重ねてきた彼女のun bel di vedremoは、聴くに値する、チケット代をその為に払うのに値する出来栄えでした。
よく情感だけで歌ってしまう蝶々さんをお見受けしますが、本当によく計算して研鑽を積んできたことがよくわかる、いい蝶々さんでした。
いつか本オペラでご一緒したいと感じたひと幕でありました。
話は戻りますが、ピーアデトロメイのアリアはレチタティーヴォやカヴァティーナは割と良い音域で唄いやすいのですが、その分演奏に求められる完成度は高く、反対にカヴァレッタに関しては、歌いこなすことが難しい音域です。
そうした中で、鳴らすことに固執せず、最後までマイペースを崩さずに歌いきることができたのは、今後の彼女の大きな一歩となったことでしょう。
また考え抜かれたレチタティーヴォ並びにカヴァティーナはもはや爆音だけのメゾソプラノと言われた彼女の姿はなく、立派にプリマとしての貫禄を見せました。
終演後には主宰柴田素光さんのお声掛けで出演者がほぼ一堂に会しての忘年会。
全員とゆっくりお話することはかないませんでしたが、特に演出家の川島慶子さんと久しぶりに語り合った時間は大変有意義なものでありました。
沢山のアドヴァイスをいただきまして、また2019年の指標が一つ定まったような夜でした。
写真は日本を代表するプリもバリトンの一人木村聡さんに抱きつかれて本気で喜んでいる吉田と、それを見て笑うプリマドンナソプラノ刈田亨子さん。
 
ソプラノ森澤かおりさん

ピアニスト小森美穂さん

指揮者でもあるピアニスト山本達郎さん


ソプラノ刈田亨子さん
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Profile

吉田拓人

Author:吉田拓人
吉田拓人
指揮者、声楽家。
東京都立青山高等学校を経て、国立音楽大学声楽専修卒業。指揮者コースにて学ぶ。
オーケストラアンサンブル金沢指揮者講習会にて井上道義氏に学び、優秀者コンサートに出演。
蝶々夫人、こうもり、カルメン、フィガロの結婚、ドンジョヴアンニ、魔笛等オペラにおいて様々な公演で副指揮、音楽スタッフとして活躍中。
また、指導者として、合唱、吹奏楽、ブラスバンド等多ジャンルで活動している。

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